ドイツ移住ガイド
送金・年金2026.07.29 更新

ドイツの児童手当 Kindergeld【2026】外国人の申請条件と Elterngeld

ドイツの児童手当 Kindergeld は外国人でももらえる?2026 年の月額 €259、対象ビザ、Familienkasse への申請手順、育児手当 Elterngeld の基礎まで在住者が整理。

Kazuki Kagami
在独フリーランス (ベルリン)・本サイト運営者
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結論

先に結論

Kindergeld(児童手当) は、ドイツに住み就労できるビザを持つ外国人でも受給できる。2026 年の額は 子 1 人あたり月 €259(所得に関係なく定額)。申請先は Familienkasse(連邦雇用エージェンシー)。カギは 親と子の Steuer-ID(税 ID) が揃うこと。出産前後の所得補償 Elterngeld(育児手当) は別制度で、月 €300〜€1,800(Basis)。どちらも 正確な金額・対象は必ず公式で確認を。

ドイツで子を育てる日本人(就労ビザ / Blue Card / フリーランス §21 / 家族帯同)向けに、Kindergeld(児童手当)と Elterngeld(育児手当)の基礎 + 申請手順 を整理します。ビザ要件は個別性が高いので、最終判断は Familienkasse / 移民局で確認してください。

金額・制度は必ず公式で確認

本ページの金額・対象条件は 2026 年時点で確認した目安です。Kindergeld・Elterngeld の額や所得上限は法改正で毎年動きます。申請時は必ず Familienkasse 公式Familienportal で最新値を確認してください。

ドイツの児童手当 Kindergeld とは(2026 年の月額)

Kindergeld は、ドイツに住む子ども 1 人ごとに支給される児童手当です。

  • 2026 年の額: 子 1 人あたり月 €259(2025 年は €255 → €4 増額)。出典: Familienkasse
  • 所得制限なし: 高所得でも定額でもらえる(所得で減額されない)。
  • 子の数で変わらない: 2023 年以降、第 1 子から第 4 子以降まで全員同額
  • 支給期間: 原則 18 歳まで。就学・職業訓練中などは 最長 25 歳まで 延長可。

→ 「いくら戻るか」を家計に反映するなら 生活費シミュレータ で月次収支に組み込めます。

外国人(非 EU)でももらえる?対象になるビザ・ならないビザ

結論から言うと、「ドイツに居住し、就労が認められる滞在許可」を持っていれば非 EU 国籍でも対象になります(EStG §62 / Familienkasse の外国人ルール)。逆に、就労が前提でない在留資格は対象外です。

区分主な滞在許可Kindergeld
対象になりやすい定住許可(Niederlassungserlaubnis)、EU Blue Card(§18g)、就労ビザ(§18a/§18b/§19c)、フリーランス §21、家族帯同(§28/§29/§30)○(就労可の場合)
原則 対象外留学ビザ(§16b)、語学・職業訓練の一部(§16a/§16f)、求職ビザ(§20)、短期・季節労働
  • 同じビザでも「就労許可の有無」で結論が変わることがあります。自分の eAT(電子滞在カード)に記載された就労可否と、Familienkasse の 外国人向けページ で必ず確認してください。
  • 家族帯同ビザで来た配偶者・子については、家族帯同ビザの解説 も参照。

申請方法:Familienkasse への手順

Kindergeld は自動では振り込まれません。親が Familienkasse に申請する必要があります。

必要書類

  • 親の Steuer-ID(税 ID)子の Steuer-ID — これが揃わないと審査が進みません(子の税 ID は出生届 → 住民登録後に郵送される)。
  • 子の出生証明書(Geburtsurkunde) — 国際様式または独訳付き。
  • 滞在許可(eAT)のコピー — 非 EU 国籍の場合。
  • 申請書 KG1 + Anlage Ausland(海外関連の付属書)

申請の流れ

  1. 子の出生届(Standesamt)→ 住民登録(Anmeldung)→ 子の Steuer-ID が郵送される(数週間かかる)。
  2. Familienkasse のオンライン申請(eServices) か、署名した紙の KG1 を提出。
  3. 審査 → 受給決定通知 → 指定口座へ振込。
  4. さかのぼり支給は原則 6 か月まで。税 ID の到着待ちで遅れても、6 か月以内なら過去分も受け取れることが多い(正確な扱いは Familienkasse で確認)。
在住者がつまずく最大のポイント

最大の詰まりどころは 子の Steuer-ID 待ち。出生 → Anmeldung → 税 ID 郵送のパイプラインが遅いと、申請開始が遅れます。出生後すぐ Anmeldung を済ませ、税 ID の郵送を追うのが実務のコツ。届く前でも「申請中」として書類を出しておけます。

Kindergeld と Kinderfreibetrag(税額控除)はどちらが得?

ドイツには児童手当(Kindergeld)とは別に、Kinderfreibetrag(子ども税額控除) があります。両方を同時にフルには使えません。

  • Kinderfreibetrag(2026 年): 子 1 人あたり年 €9,756(Sächlich €6,828 + BEA €2,928・両親合計)を課税所得から控除。出典: Familienportal
  • Günstigerprüfung(有利判定): 確定申告時に 税務署が自動で「Kindergeld と Kinderfreibetrag のどちらが有利か」を判定してくれる。高所得世帯は税額控除が有利になりやすい。
  • 会社員は基本 Kindergeld を毎月受け取り + 確定申告で自動判定 に任せれば OK。

→ 確定申告の全体像は ドイツの確定申告(会社員向け) を参照。

育児手当 Elterngeld は別制度(別ページ)

Elterngeld は Kindergeld とは別の制度で、出産後に所得が減る期間を補償する給付です(Basiselterngeld 月 €300〜1,800、期間 12+2 か月ほか)。Kindergeld と Elterngeld は両方受給できます(別窓口)。金額・期間・自営(§21)の算定(会社員と別ルール)・外国人の受給条件は独立記事にまとめました。

→ 詳細: ドイツの育児手当 Elterngeld

ペルソナ別の入口

A. 会社員(Blue Card / §18)+ 帯同家族

  • Kindergeld: 就労可のビザなら対象。子の税 ID が揃い次第 Familienkasse へ。
  • Elterngeld: 出産前の給与に連動。育休(Elternzeit)と組み合わせる。
  • 税: 確定申告で Günstigerprüfung に任せる → 確定申告の解説

B. フリーランス §21(自営)

  • Kindergeld: §21 で就労(自営)が認められていれば対象になりやすい。
  • Elterngeld: 前暦年(前年 1〜12 月)の事業利益ベース(会社員の 12 か月ルールとは別)。申告設計で額が動くため早めに準備。
  • 健康保険: 家族の扱いは 家族の健康保険(家族被保険) を参照。

C. 配偶者帯同(就労予定)

  • 配偶者側が就労可の帯同ビザ(§28/§30)を得ているかで Kindergeld の可否が変わる。
  • 詳細は 家族帯同ビザ

FAQ

Q1. ワーホリビザでも Kindergeld はもらえますか?

A1. 原則もらえません。ワーキングホリデーは短期・特定目的の滞在で、長期就労を前提とした滞在許可には当たらないためです。正確な扱いは Familienkasse で確認してください。

Q2. 子どもが日本に住んでいてももらえますか?

A2. 原則、子がドイツ(または EU/EEA)に居住していることが条件です。日本に残した子は対象外になるのが一般的。二国間の例外は個別確認を。

Q3. 申請してから振込までどのくらい?

A3. 書類が揃ってから 数週間〜数か月。最大の遅延要因は 子の Steuer-ID 待ち。届く前でも申請自体は開始できます。

Q4. Kindergeld と Elterngeld は両方もらえますか?

A4. 両方もらえます。別制度です。ただし Elterngeld の計算では Kindergeld は差し引かれません(Kindergeld はそのまま)。

Q5. 2026 年の Kindergeld はいくらですか?

A5. 子 1 人あたり月 €259(2025 年の €255 から増額)。所得や子の人数に関わらず定額です。最新額は Familienkasse 公式 で確認を。

Q6. 引っ越し(州をまたぐ)で手続きは要りますか?

A6. Kindergeld は連邦の Familienkasse 管轄なので基本は住所変更のみ。Elterngeld は 州の Elterngeldstelle 管轄なので、州をまたぐと窓口が変わる点に注意。

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出典・参照

本記事の数値・期限・制度説明は、以下の公式一次ソースと突合済 (2026-07-29 時点)。

  1. Familienkasse (Bundesagentur für Arbeit) - Kindergeldarbeitsagentur.de
  2. Familienportal - Kindergeld(連邦家族省ポータル)familienportal.de
  3. Familienportal - Elterngeldfamilienportal.de
  4. Elterngeld Digital(公式オンライン申請)elterngeld-digital.de
  5. BMFSFJ - Elterngeld(連邦家族省)bmfsfj.de