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ドイツ 税理士(Steuerberater)の選び方 — 費用・日本語対応・フリーランス(2026 年版)

税金・確定申告2026-06-18 更新

結論

ドイツのフリーランス(Freiberufler)が 税理士(Steuerberater)を選ぶ判断軸は 5 つ

  1. 言語対応(ドイツ語のみ / 英語 / 日本語)
  2. 業種特化(フリーランス / 起業 / アーティスト / IT)
  3. 費用感(月額 €80-€300、規模次第)
  4. デジタル対応(オンライン契約 / クラウド会計連携 / DATEV)
  5. 初回相談無料か(30 分-1 時間の見積もり面談)

ベルリンには 日本語対応の事務所が数件あります(後述)。フリーランス初年度は税理士に依頼するのが安全で、2 年目以降に自分でやるかを判断するパターンが標準。

本記事は中立に選定軸・費用相場・日本語対応を整理します。個別事務所の推奨は行いません

費用相場(2026 年)

フリーランス向けの月額費用

サービス内容月額(標準)
簿記のみ(月次)€80〜€150
簿記 + 月次/四半期 VAT 申告€120〜€250
All-inclusive(簿記 + VAT + 年次 Steuererklärung)€200〜€400
法人(GmbH 等)€300〜€500+

年額(フリーランス)

規模年額
Kleinunternehmer(売上 ≤ €25,000)€1,000〜€2,500
中規模フリーランス(売上 €30,000-€80,000)€2,000〜€4,000
高額フリーランス(売上 €80,000+)€3,000〜€5,000

時間給での個別相談

  • €150〜€200/時間(StBVV 基準)
  • 1 回 1-2 時間の単発相談で済むこともある

料金体系の仕組み(StBVV)

ドイツの税理士は StBVV(Steuerberatervergütungsverordnung、税理士報酬規則) に基づいて料金を決めます:

  • Gegenstandswert(対象価値):売上 / 利益 / 業務資産で算定
  • 料率(3/10 - 10/10):難易度・規模・責任で決まる
  • 各サービス(簿記 / 申告 / コンサル)ごとに別途料金

実務上は 月額固定(パッケージ) で契約することが多く、内訳の StBVV 計算は契約書に記載されます。

値下げの余地

  • デジタルレシート管理(領収書を整理して PDF で渡す)→ 簿記料金が下がる
  • DATEV や Lexware の連携 → 効率化分を反映してくれる事務所も
  • 長期契約で割引(年契約 vs 月契約)

選定 5 軸

1. 言語対応

言語該当事務所例コスト感
ドイツ語のみ大多数の事務所標準価格
英語対応国際的な顧客が多い事務所(ベルリン中心)やや高め
日本語対応数件(ベルリン / フランクフルト / デュッセルドルフ)やや高め

ドイツ語に自信がないフリーランスは 英語 or 日本語対応事務所が安心。日本語対応は希少なので 早めに枠を確保するのが現実的。

2. 業種特化

  • クリエイティブ / アーティストKSK 加入手続きに詳しい事務所
  • IT / コンサル:海外クライアント取引・Reverse Charge VAT
  • 小売 / E コマース:物販系の VAT(OSS / IOSS)
  • 法人化検討中:GmbH 設立を一緒に相談できる事務所

汎用事務所より、自分の業種に特化した事務所の方が 不要なコミュニケーションが減る

3. 費用感

  • 見積もりの透明性:パッケージ料金 vs 時間給混合
  • 初年度割引:新規顧客向けの割引
  • 追加料金の発生条件:「想定外の業務」が出た時の料金

4. デジタル対応

  • クラウド会計(accountable / sevdesk / lexware)の連携可否
  • DATEV との連携
  • オンライン契約 / オンライン相談(Zoom / Teams)
  • 電子レシート管理(GoBD 準拠の保存)

5. 初回相談

  • 多くの事務所が 30 分-1 時間の無料相談を提供
  • 比較のため 3-4 件に相談予約を取る
  • 相性 + 価値観の合致が長期契約の鍵

日本語対応事務所(ベルリン中心)

中立的に存在を示すリストです。個別推奨ではなく、選択肢として知っておく情報:

ベルリン

  • Koudous International Law Office — 弁護士 + 税務対応
  • 花岡税理士事務所(Hanaoka Tax Advisor Office)
  • その他、berlin-gurashi.com に掲載の事務所複数

フランクフルト

  • 数件あり(日系企業集積地)

デュッセルドルフ

  • 日系コミュニティ大、税理士複数

探し方

  • Steuerberatersuche.de(公式の検索ポータル)
  • Ageras(仲介サイト、複数事務所から見積もり取得)
  • IHK / 日本商工会議所 の紹介
  • berlin-gurashi.com / mixb.net の在独邦人サイト

仲介サイトの活用

Ageras(ageras.com

  • 無料で複数事務所から見積もり
  • 業種・規模・場所を指定 → 1-3 日でマッチング
  • 英語対応あり

Steuerberatersuche.de(steuerberatersuche.de

  • 公式の検索ポータル
  • 業種・場所で検索
  • 言語フィルター付き

Wundertax / Taxfix

  • 税理士不要の DIY 確定申告ツール
  • 売上 €25,000 以下の Kleinunternehmer 向け
  • 1 回 €40-€100

ja 特有の注意点

1. 日本側の収入の扱い

ドイツの税申告では 全世界所得が対象。日本企業からの請求書・収入も申告対象になるため、国際税務に慣れた事務所を選ぶ。

2. 日独税制協定の活用

  • 二重課税防止協定(DBA)の知識
  • 日本側で源泉徴収された税金の控除手続き
  • 日本に資産がある場合の申告

3. 言語の壁とコミュニケーション頻度

  • 月 1 回のオンライン相談を契約に含める
  • 重要な質問は メールで残す(証拠+翻訳補助)
  • 急ぎの相談は チャット対応の事務所が便利

4. 帰国時の最終申告

  • 帰国予定がある場合、最終年度の Verkürzte Steuererklärung(簡易申告)
  • 帰国前の Abmeldung 申告との連動

5. ビザ更新との連携

フリーランスビザ更新税納付証明が必要。税理士に依頼しておくと書類取得もスムーズ。

自分のケースで確認すべき点

  • 言語対応(ドイツ語 / 英語 / 日本語のどれが必須か)
  • 業種に合った事務所か
  • 月額・年額予算
  • 初年度の規模(Kleinunternehmer か通常か)
  • DIY ツール(Wundertax 等)で済むレベルか
  • 国際取引(日本企業 / EU 内)の頻度

FAQ

Q1. 税理士を雇わずに自分で確定申告できますか?

A1. 可能。ELSTER + 会計ソフト(accountable / norman.finance / sevdesk)でフリーランスの基本構成なら対応可能。初年度は税理士推奨

Q2. 税理士契約の解約は簡単ですか?

A2. 通常 3 か月前通知で解約可能(契約による)。デジタルレシート等は引継ぎ用に PDF で保存。

Q3. 日本語対応事務所と英語対応事務所どちらが安いですか?

A3. 一般に 英語対応の方が事務所数が多く価格競争があるので安め。日本語対応は希少性で割高傾向。

Q4. 初回相談は何を聞けばいいですか?

A4. 業種・規模・想定収入 → 見積もり + 料金体系の説明 + 月次サポートの内容 + 解約条件。

Q5. Steuerberater と Steuerfachangestellter の違いは?

A5. Steuerberater が国家資格保持者で署名権限あり。Steuerfachangestellter は補助職(簿記・帳簿)で署名できない。フリーランスは Steuerberater と契約。

Q6. 業種特化の見極めは?

A6. 事務所サイトに **「Freiberufler」「Kreative」「IT」**等の業種名が明示されているか確認。過去の顧客事例を初回相談で聞くのも有効。

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