ドイツ移住ガイド
ビザ手続き2026.06.27 更新

ドイツ子供帯同ビザ §32【2026】学校就学・年齢・申請手順

ドイツの子供帯同ビザ §32 (Kindernachzug) を、16 歳未満は無条件・16-17 歳は C1 独語・18 歳超は §36 の年齢別 + Schulpflicht + Kindergeld €250 で整理。

ドイツ移住ガイド 編集部
在独フリーランス監修・一次ソース突合済み
6

結論

先に結論

16 歳未満の子供は親 (片方でも可) がドイツで合法滞在していれば 無条件で帯同可能。16-17 歳は C1 ドイツ語 or 統合可能性審査が必要。18 歳超えは通常 §36 (特別な事由) で個別審査となり極めて困難。渡独後は 学校就学義務 (Schulpflicht) が発生する。

家族帯同 pillar の中で、子供帯同 §32 AufenthG に絞った実務ガイド。年齢別の要件・学校手続き・日本人駐在 / 移住家族の実情を整理。

年齢別の要件早見表

子供の年齢 (申請時)要件申請しやすさ
0-15 歳親が合法滞在・住居スペース★★★★★ 無条件
16-17 歳C1 ドイツ語 or 統合可能性審査★★ 高ハードル
18 歳以上§36 個別審査 (極めて稀)★ 極めて困難

年齢判定: 申請時の年齢で決まる。申請時 15 歳なら入国時 16 歳でも 15 歳枠で処理される。

16 歳未満の帯同 (§32(1))

必要条件 (シンプル)

  1. 親 (片方でも可) がドイツで合法滞在
  2. 親権 (両親離婚の場合・親権者がドイツ側)
  3. 住居スペース (世帯人数に応じて)
  4. 十分な収入 (世帯生活費 + 子供 1 人あたり追加)

A1 ドイツ語不要・統合審査なし = 配偶者帯同より圧倒的に楽。

親権が片方の場合の追加書類

  • 離婚証明 + 親権書面 (アポスティーユ + 認定独訳)
  • 同行親の単独親権証明 or 両親の同意書面

必要書類 (子供分)

  • パスポート (子供本人)
  • 出生証明 (戸籍謄本 + アポスティーユ + 認定独訳)
  • 親の Aufenthaltstitel コピー
  • 親の所得証明
  • 住居スペース証明 (家族全員分の㎡計算)
  • 健康保険加入証明

16-17 歳の帯同 (§32(2))

追加要件

以下のいずれか:

  1. C1 ドイツ語修了証 (Goethe C1 / telc C1 / TestDaF 等)
  2. 統合可能性審査通過 (Ausländerbehörde 個別判定)
    • 教育レベル
    • 過去のドイツ語学習歴
    • 親の統合度合い
    • ドイツでの教育継続意思

実態

  • C1 取得は 2-3 年の集中学習が必要 = 16 歳の子供には現実的に困難
  • **「親と同時申請」**なら統合可能性審査で通る確率高
  • **「親が先・後から呼ぶ」**は子供 17 歳超で困難

推奨戦略

子供が 16 歳に近い家庭は 早めの渡独 (子供 15 歳までに) が最善。

学校就学義務 (Schulpflicht)

ドイツでは 6-15 歳の全児童に学校就学義務がある (州により 9-12 年の義務教育)。

学校選択肢

1. 公立小学校 / 中等学校 (Grundschule / Gymnasium 等)

  • 無償
  • 4 年生まで Grundschule → 5 年生から Gymnasium / Realschule / Hauptschule に分岐
  • ドイツ語で授業 → 当初は集中ドイツ語コース (Willkommensklasse) で 1-2 年

2. インターナショナル校 (英語)

  • 私立・年間 €15,000-30,000
  • ベルリン: Berlin International School / John F. Kennedy School
  • ミュンヘン: Munich International School
  • 駐在員家庭で主流

3. 日本人学校 (日本語)

  • デュッセルドルフ / ミュンヘン / フランクフルトにあり
  • 年間 €8,000-15,000
  • 駐在期間 1-3 年限定家族向け

4. 補習授業校 (土曜のみ)

  • 公立 / インター校 + 土曜日に日本語授業
  • 主要都市にあり (デュッセル / ベルリン / ミュンヘン等)
  • 日本帰国の選択肢を残す家族向け

デュッセルドルフ補習校情報

申請手順 (日本から)

Step 1: 親のビザが先

子供単独の申請は 不可。親 (片方でも) のドイツビザ取得・渡独・Anmeldung が前提。

Step 2: 大使館予約 (家族帯同枠)

  • 駐日ドイツ大使館で予約
  • 配偶者と同時申請が一般的
  • 後から呼ぶ場合は子供単独予約

Step 3: 書類準備

家族構成と住居サイズの整合性を 必ずチェック。世帯 4 人なら 72㎡ 以上が必要。

Step 4: 面接 + 提出

  • 16 歳以上の子供本人が面接同伴必須
  • 16 歳未満は親同伴のみで可
  • 統合可能性審査がある場合は子供本人の意思確認あり

Step 5: ビザ受領 (3-6 か月)

  • 通常 2-4 か月
  • 16-17 歳の統合審査ありは +1-2 か月

Step 6: 渡独後

  • Anmeldung (14 日以内)
  • 学校探し → 公立は 居住区の自動振分け
  • インター校は 入学試験 + 待機リスト

子供 1 人あたりの追加費用

項目月額目安
公立小学校€0 (無償)
私立 / インター校€1,200-2,500/月
給食 (Mensa)€60-100/月
教材・通学費€30-50/月
健康保険€0 (親の家族保険でカバー)
児童手当 (Kindergeld) 受給+€250/月支給

Kindergeld: 渡独後 Familienkasse で申請。永住権・Blue Card・就労 §18 保持者の子供に支給。フリーランス §21 保持者の子供は条件次第。

永住権・国籍取得への影響

  • 子供帯同ビザ取得後、子供本人も親と同じ滞在期間で永住権ルート
  • 5-8 年で子供本人が国籍取得可能 (2024 年新国籍法)
  • ドイツ生まれの子供は 8 年継続滞在で出生時から国籍取得対象 (一部条件)

よくある質問

Q1. 子供だけドイツに送ることはできる?

A1. 不可。親 (両親または片方) のドイツ滞在が前提。ただし、ドイツ国籍の祖父母等が法的後見人になれば §36 で個別審査可。

Q2. 連れ子 (前夫/前妻との子) の帯同は?

A2. 可能だが親権書面が必須。離婚証明 + 単独親権書面 + 元配偶者の同意 (共同親権の場合)。

Q3. 18 歳になったら帯同ビザはどうなる?

A3. そのまま継続。18 歳到達時に学生ビザ・就労ビザに切替も可能。

Q4. 子供帯同で親の語学要件は?

A4. 無関係。子供帯同 §32 と配偶者帯同 §28/§30 は別審査。子供帯同には親の語学要件無し。

Q5. 私立学校 (インター校) の費用は申請時に必要?

A5. 必須ではない。公立学校で就学義務を満たせば OK。インター校進学は申請後の選択。

Q6. 渡独後の学校編入はスムーズ?

A6. 公立は居住区の Grundschule / Gymnasium に自動振分け + Willkommensklasse (歓迎クラス) で集中ドイツ語 1-2 年。インター校は入学試験 + 待機リスト (1-12 か月待ち) のため早めの問い合わせ必須。

関連記事