ドイツ移住ガイド
住民登録・行政2026.06.17 更新

Wohnungsgeberbestätigung 書き方と大家がくれない時の対処【2026】

ドイツの住民登録(Anmeldung)に必須の Wohnungsgeberbestätigung(居住確認書)。記入項目・取得手順・テンプレに加え、大家が書いてくれない時の法的根拠、サブレット・Airbnb・家族同伴の扱いも解説。

Kazuki Kagami
在独フリーランス (ベルリン)・本サイト運営者
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結論

先に結論

Wohnungsgeberbestätigung は 家主が記入する Anmeldung 必須書類。入居から 2 週間以内発行は家主の法定義務。サブレットは元家主の同意要。

Wohnungsgeberbestätigung(居住確認書)は、家主または賃貸契約者が記入する公式書類で、Anmeldung 申請時にパスポートと並ぶ必須書類です。記入は家主の責任ですが、入居から 2 週間以内に発行しないと家主側に過料が科される可能性があるため、入居時に必ず確保しましょう。

サブレットの場合は 本来の家主の同意が必要、家族同伴の場合は 全員分の氏名を記載、と細部に注意点があります。

なぜこの書類が必要か

2015 年の Bundesmeldegesetz(住民登録法)改正で、架空住所での Anmeldung 防止のために導入されました。家主が記入することで、申請住所が実在かつ申請者が実際に住んでいることを担保します。

  • 家主への過料:最大 €1,000(2 週間以内に書面を発行しない場合)
  • 申請者への過料:最大 €1,000(虚偽記載または書面なしの Anmeldung)

家主側にもインセンティブがあるので、依頼すれば通常スムーズに発行されます。

記入項目(公式フォーム)

ベルリンの公式フォームは service.berlin.de からダウンロードできます。各記入欄を順に解説:

1. Anschrift der Wohnung(住所)

  • 番地・通り名・郵便番号・市
  • アパート番号(Wohnungsnummer)も明記
  • 正確な綴り(後で住民登録に使われる)

2. Einzugsdatum(入居日)

  • 実際に居住を開始した日(賃貸契約上の開始日とは異なる場合がある)
  • ドイツ語で Einzug am 01.04.2026 等と記載
  • この日付から 14 日以内に Anmeldung が必要

3. Wohnungsgeber(家主・貸主の情報)

  • 氏名・住所
  • **賃貸契約者(Hauptmieter)またはオーナー(Eigentümer)**であること

4. Einzogene Personen(入居者の情報)

  • 入居者全員の氏名と生年月日を列挙
  • 夫婦同時入居なら 2 名分、子供同伴なら 3 名分
  • 後から「子供が抜けていた」と気づくと再発行依頼が必要

5. Unterschrift(署名)

  • 家主本人の署名(紙面または電子署名)
  • 印鑑は不要、署名のみで法的有効
  • 日付(Datum)も必須

取得方法

パターン A: 不動産業者経由の賃貸契約

  • 契約成立時に業者が用意してくれる
  • 入居時に他の書類(契約書コピー等)と一緒に受け取る
  • 入居後に「Wohnungsgeberbestätigung が抜けている」と気づいたら 即座に業者へ連絡

パターン B: 個人間の賃貸契約

  • 家主に直接依頼
  • フォームを自分でダウンロードして家主に記入してもらう
  • 入居時に対面で受け取ると確実

パターン C: シェアハウス(WG)

  • 主賃借人(Hauptmieter)がオーナーから サブレット許可を得ていることが前提
  • 主賃借人が Wohnungsgeber として記入
  • WG 全員の氏名を Einzogene Personen に列挙

パターン D: サブレット(Untermiete)

  • 本来のオーナーから書面の同意(Untermietererlaubnis)が必要
  • 主賃借人またはオーナーが Wohnungsgeber として記入
  • ベルリンでは無許可サブレットは契約自体が無効になるリスク

記入済みサンプル(読みやすさ確認用)

公式フォームの各欄に 典型的な記入例を入れたサンプル。実物のフォームは州ごとに名称・順序が違うので、これは「内容のイメージ」として使う:

Wohnungsgeberbestätigung (§19 BMG)

Wohnungsgeber:
  Name:            Maria Schneider
  Anschrift:       Beispielstraße 12, 10115 Berlin
  Telefon:         +49 30 1234 5678

Eigentümerverhältnis:
  [x] Eigentümer
  [ ] Hauptmieter (mit Erlaubnis zur Untervermietung)

Einzogene Personen:
  1. Yamada, Taro     | geb. 1990-04-15 | Japanese
  2. Yamada, Hanako   | geb. 1992-08-30 | Japanese
  3. Yamada, Ken      | geb. 2022-03-10 | Japanese

Einzugsdatum:    2026-07-01 (実際に住み始めた日)
Wohnungsanschrift: Beispielstraße 12, 10115 Berlin, 3. OG rechts

Hiermit bestätige ich, dass die oben genannten Personen
in die oben angegebene Wohnung eingezogen sind.

Ort, Datum: Berlin, 2026-07-03
Unterschrift Wohnungsgeber: (M. Schneider 直筆署名)

ポイント:

  • 氏名は全員パスポート通りのローマ字
  • Einzugsdatum は 「実際にそこで寝泊まりを始めた日」(賃貸契約日とは違う)
  • Eigentümerverhältnis は「家主か / 主賃借人か」を明確に
  • 署名は直筆必須(電子サイン不可の自治体が多い)

空白テンプレ(家主に渡せる Markdown 形式)

家主に「公式フォームが分からないので、これに記入してください」と渡せる雛形:

Wohnungsgeberbestätigung gemäß §19 Bundesmeldegesetz (BMG)

== Wohnungsgeber (家主) ==
Name:            ___________________________________
Anschrift:       ___________________________________
Telefon:         ___________________________________
E-Mail:          ___________________________________

== Eigentümerverhältnis ==
[ ] Eigentümer                         (家主本人)
[ ] Hauptmieter (Sublease genehmigt)   (主賃借人・転貸許可あり)
[ ] Verwalter / Hausverwaltung          (管理会社)

== Einzogene Personen (入居者全員) ==
1. Name (Familien-, Vorname):  _______________________
   Geburtsdatum:                _____________________
   Staatsangehörigkeit:         _____________________

2. (家族がいる場合 同じ項目を繰り返す)

== Wohnung ==
Anschrift:       ___________________________________
Wohnungsangabe:  ___________________________________ (例: 3. OG rechts)
Einzugsdatum:    ___________________________________ (実際に住み始めた日)

== Bestätigung ==
Hiermit bestätige ich als Wohnungsgeber, dass die oben genannten
Personen in die genannte Wohnung eingezogen sind.

Ort, Datum:           ______________________________
Unterschrift:         ______________________________ (家主の直筆署名・必須)

このテンプレを Word / PDF にしておくと、家主に渡したときの記入率が上がります。英語版を併記しておくと、家主が外国人オーナーの場合に親切。

日本特有の注意点

1. 名前のローマ字表記

家主に依頼するとき、パスポートのローマ字表記をそのまま伝えること。日本語名のドイツ語転写は人によって表記が分かれます(例:田中 → Tanaka / Tanakka)。後で銀行口座や税務登録と一致しなくなるトラブルを避けるため、パスポート記載と完全一致させてください。

2. 家族同伴の証明書類との連携

配偶者・子供を Einzogene Personen に列挙するときは、結婚証明書・出生証明書(独語訳 + アポスティーユ済み)を Anmeldung 時に同時提出します。書類間で氏名や生年月日が一致しているか事前確認。

3. 入居日の認識ズレ

日本人の感覚で「契約日」を Einzugsdatum と書いてしまいがちですが、実際に寝泊まりを始めた日が正解です。空き部屋を確保していたが入居が遅れた場合は、実居住開始日を記入。家主と認識を合わせる必要があります。

4. 短期賃貸プラットフォームの扱い

Airbnb・Wunderflats 等の短期賃貸では Wohnungsgeberbestätigung が出ないことが多いです(業者ポリシー次第)。6 か月以上の中長期契約に切り替えるか、業者に書面発行を相談しましょう。

自分のケースで確認すべき点

  • 家主または賃貸契約者が Wohnungsgeber として記入可能か
  • サブレットの場合、本来のオーナーから同意書面はあるか
  • 同伴家族全員が Einzogene Personen に記載されているか
  • 入居日(Einzugsdatum)が実居住開始日と一致しているか
  • 氏名がパスポートのローマ字表記と完全一致しているか

FAQ

Q1. 家主が記入を渋っています。どうすればいいですか?

A1. 家主側にも 2 週間以内発行の法的義務があり、過料リスクがあると説明します。それでも応じない場合、地元の Mieterverein(賃借人協会)に相談すると圧力になります。

Q2. 電子フォーマット(PDF)でも有効ですか?

A2. はい、PDF に電子署名されたもの、または紙面をスキャンしたものでも受理されます。窓口にプリントアウトを持参するのが確実。

Q3. 入居から 2 週間以上経ってから書面を取得しました。罰金は?

A3. 家主側の責任が大きいので、申請者側に過料が来ることは通常ありません。窓口で「入居から○日経っていますが」と説明すれば問題なし。

Q4. 同居人を後から追加できますか?

A4. 後から家族が来日するなど追加入居者が出る場合、新しい Wohnungsgeberbestätigung を発行してもらい、その人だけ Anmeldung します。元の書面を書き換える必要はありません。

Q5. 住所変更(Ummeldung)でも新しい Wohnungsgeberbestätigung が必要ですか?

A5. はい、引越し先の新住所について新規発行が必要です。同じ建物内の引越しでも、住所(号棟・部屋番号)が変われば新書面が要ります。

Q6. 家主のサインが日本語の漢字でも有効ですか?

A6. 法的には署名スタイルは問われませんが、後で照合困難になるためローマ字または読み取れる手書き署名を推奨します。

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出典・参照

本記事の数値・期限・制度説明は、以下の公式一次ソースと突合済 (2026-06-17 時点)。

  1. Berlin Service-Portal - Wohnungsgeberbestätigungservice.berlin.de
  2. Bundesmeldegesetz (BMG) §19 - Mitwirkung des Wohnungsgebersgesetze-im-internet.de
  3. All About Berlin - Wohnungsgeberbestätigung explainedallaboutberlin.com